2日目・昼

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王女「そこまでです!」 アリス「えっ?」 ヴァルゴ「なっ…!」 囚人ABCDE「ああっ!」 七人「王女様!!?」 王女「アリスちゃん、その辺にしてあげて? ヴァルゴ、こういうのは大の苦手なの。 敵の女性兵士が色仕掛けかましてくると問答無用で斬首しちゃうくらい苦手なの」 アリス「おっかねぇ(笑)」 ヴァルゴ「お前が姫君でも人質でもなければすぐに首をはねていたところだ」 アリス「ええ?!」 王女「昔女性とトラブって、何があったか知らないけど、色仕掛けがトラウマになってしまったの。 童貞じゃないんだけどね~……」 アリス「あれま」 ヴァルゴ「王女、その辺にしてはいただけませんか…。 これ以上言われると、また思い出して倒れてしまいます……(フラッ)」 王女「ああっ、ごめんなさい! 大丈夫?ヴァルゴ、しっかりしてください! あなたたち、ヴァルゴを救護室へ!」 兵士AB「かしこまりました」 王女「突然驚かせてごめんなさいね、 アリスちゃんが来てから、牢獄が活気に満ちているって聞いたから、 つい気になっちゃって」 アリス「へ?そうなの?」 王女「はい♪ あ、そうだ、改めて自己紹介を。 私はウェストカントリーの王女、ソフィア・リリムスと申します。 この度は人質として姫君を幽閉して申し訳ありません……。 これもウェストカントリーの資源確保のためなんです。勝手ではありますが、どうかお許しください」 アリス「いいっていいってそんなの♪ ちょうどあそこの暮らしに退屈してたとこだったから。 それに、ここには囚人のみんなやシグ、 それにヴァルゴがいるしね♪ おっと、私も一応。 私はイーストカントリーの姫、アリス・ネバーリグレット。 これからよろしくね、ソフィアちゃん♪」 ソフィア「はい、こちらこそ♪」 囚人A「なあ、俺、今思ったんだけど…」 囚人B「何?」 囚人A「アリスちゃんってさ、ジュラル鉱山をめぐる戦いでの人質だよな?」 囚人C「あー、そういやそうだったな」 囚人A「なんか……ユルくね……?」 囚人BCDE「ああ………ユルいな……」 つづく
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