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ジュラル戦争、終戦日。
イーストカントリーの姫君がウェストカントリーに人質として捕らえられた。
「その姫君を、地下牢に閉じ込めておけ」
彼女は絶望の淵に立たされていた。
父であるイースト王や、家来たち、そして国民たち。
みんなと離ればなれになり、次に会えるのがいつになるのか、それとももう二度と会えないのか。
それすらも知らされなかったからだ。
「私は…どうなるのですか……?」
「安心しろ、殺しはしない。
ただ、イーストカントリーとの交渉のための道具として使わせてもらう。
命が惜しいのなら、あまり変なまねをするな」
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