幽閉初日

2/3
前へ
/43ページ
次へ
ジュラル戦争、終戦日。 イーストカントリーの姫君がウェストカントリーに人質として捕らえられた。 「その姫君を、地下牢に閉じ込めておけ」 彼女は絶望の淵に立たされていた。 父であるイースト王や、家来たち、そして国民たち。 みんなと離ればなれになり、次に会えるのがいつになるのか、それとももう二度と会えないのか。 それすらも知らされなかったからだ。 「私は…どうなるのですか……?」 「安心しろ、殺しはしない。 ただ、イーストカントリーとの交渉のための道具として使わせてもらう。 命が惜しいのなら、あまり変なまねをするな」
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加