始球式

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埼玉県南西部 そこには埼玉西武ライオンズを中心に野球が盛んな地域である。その中に「西川学園都市」がある。中高一貫の学園都市。スポーツが盛んな地域だけに大変に地域大会から盛り上がる。そこに主人公の「松大輔」が通っていた。 「おはよう大輔くん」 「お前か……」 「どうかな?気持ちは変わった」 「変わらない。いいか、お前は知ってるだろ!俺は辞めたんだ。いい加減にしてくれ」 「でも……」 「うるさい!弱小野球部に入る訳ないだろ」 そう、西川学園都市の野球部は強豪揃う埼玉大会ではベスト32に残るのが目標の野球部である。スポーツ校としては最下層の部活である 「そんな……」 「それに野球も……」 「あれは事故だよ。故意じゃないでしょ!」 「ああ、事故だよ。でもな、俺はひとりの野球人生を潰したんだ。俺は……森福みたいに怪我させても投げられるほど非情じゃないんだ」 「森福?ああ、福岡の?あれだって事故だよ」 「わかったか!?」 「だ、大輔くん」 大輔は何故「野球」をやらないのか。それより、森福より細川だろ?ま、あれはライオンズ出身だしね。非情な細川は見飽きてるよ。バッティングも非情だから……
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