歪んだ世界と歪な僕。

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ふわり。 振り向いたため、髪が大きく揺らめく。 「……。」 「……。」 目が合ったのは、わずかな時間。 「…そっか。」 僕のその言葉に頷くように髪を揺らし、彼女は僕が歩いて来た道へと姿を消した。 彼女が見えなくなると、僕はまた歩き出す。 しっかりと前を見つめて。 薄暗い街灯に照らされた道にある 赤い赤い足跡を辿って、あの場所へ。
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