歪んだ世界と歪な僕。

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―ガチャンッ 「んー?」 物音で目が覚める。 温かい布団からもぞもぞ這い出て 物音がした方向を見ると、目覚ましが転がっている。 無意識に床に叩きつけたらしい。 現在、7時15分。 いつも通りの爽やかな朝。 教科書が無造作に積まれた机に目覚ましを置き、 ゆっくりと階段を下っていく。 「あら、おはよう。」 リビングに行くと、母がテーブルに茶碗を並べていた。 「おはよう、ユキ。」 椅子に座っていた父は読んでいた新聞をたたむ。 「おはよう、父さん、母さん。」 3人でご飯を食べる。 この朝の風景は 静かで、平和で、とても好きだ。
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