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トレーニングし始めてから2年が経過した。
俺は5歳になった。
古代まで詠唱破棄ができるようになった。
詠唱破棄とは、魔法を唱えるのに必要な詠唱をしないで魔法を使うことである。
この時、詠唱破棄の魔法は詠唱した魔法には勝てない。
だが魔法の強弱は詠唱者の魔力によって変わるので、あまり俺には関係ない(笑)
魔力のコントロールに関してはシルフから 言うことなし と、お墨付きをもらった。
きょうはこれから父の職場に連れて行ってもらう予定だ。
「父さん。父さんは何の仕事をしてるの?」
「着いてからのお楽しみってやつだな」
父は俺を背負いながら答えた。
…つれない人だなぁ。
父が中々自分の仕事を教えてくれないので、シルフと念話で話すことにした。
念話とは口で話すのではなく、相手の頭に直接話しかけること。
一種のテレパシーのようなものだ。
【シルフ】
【なーにー?】
【この世界に使い魔っていうシステムはあるのか?】
【あるよー。なんなら私がコウの使い魔になってあげてもいいけど?】
【ぜひそうしてくれ】
【へっ?私でいいの?】
【シルフ以外に誰がいるんだよ。
シルフは俺が転生して来たことを知ってるし、かわいいし】
【か、かわいい!!?/// 冗談はやめてよ!//】
【冗談じゃないぞ。俺はいたってマジメだ】
【…】
【…おーい。大丈夫かー?】
【………………………プシュー】
返事がない。ただの屍のようだ。
ではなく、回路がショートしたみたいだ。
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