プロローグ

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そして中学3年生のとき。 俺は完璧に一人になった。 付き合う女付き合う女すばらしいくらい夢ばかり見る奴らだった。 うざかった。一緒にいたくもないし、発する言葉も聞きたくなかった。 そしてついに言ってしまった。我慢出来なかったんだ。お前の語る理想を俺に押し付けるな、現実逃避しか出来ないのか。と。 それからはマシンガンのように彼女に語ってやった。お前が語った理想論がどう現実不可能か、もし現実にするとしたらこれから何をしなければならないのか。 するとどうだ。だいたいの女は泣くかあきれるかして俺の前から消えていった。 そのほうが嬉しい。むしろすっきりしたくらいだ。 男友達も最初の頃はいた。けど俺の性格がこんなのだと分かったとたんに一気にいなくなった。 原因は何だったのかな?確かあの子ちらちらと俺のこと見るから気があるのかもしれない、とか 告白してもいいけどもしフラれたらって考えると怖い、とか言ってるところに我慢できず横から口出したんだったな。 ちらちら見るのはお前が見てるからだと、とかお前の顔と性格、彼女の今まで付き合ってきた男の傾向から考えると無理だと思う。けど心配するな。彼女は自分に好意を持ってる男はキープしておいて利用するらしいから。気まずくなんかならないだろう。 と親切で教えてやったのに。
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