ネコは雷が嫌い?

1/2
前へ
/28ページ
次へ

ネコは雷が嫌い?

「どういう理由(ワケ)なのか?」  はっきりした原因はわからないし… 「他の子もそうなのか?」  統計を取ったわけでもないのですが…  少なくとも、うちのミーコは、『雷』が嫌いでした。  屋内に居ながらも、おもてで雷が鳴り出すと… 「ニャウ~ン・ン・ン…」  不安そうに、スリ寄ってくるのが常でした。 『稲光(いなびかり)に、おびえているから?』  でも家の中にいれば、強烈なフラッシュ・ライトを見ないで済むし… 『雷鳴がこわいから?』  (とどろ)轟音(ごうおん)も、屋内なら、たいした事はないと思うので… 「どうしたの?」  ()いてはみたものの、さすがに難しい会話は成り立たず… 『きっと、カラダじゅうの毛に静電気が飛ぶみたいになったりして、気持ち悪いからだ』  と、勝手に理由をつけて解釈していたのですが…。  あの頃、こんな事がありました。  当時、勤めていた勤務先は、工業団地の一角にある、「水・金=定時日」の会社。周囲の会社も同様のため、水・金の退社時間は大渋滞。  そこで、天気と気候の良い時期には、自転車で通勤したりしていたのですが… (片道10数キロ。時間にして40数分)。  とある夏の、後半のある日。帰宅の途中で、『夕立ち』に見舞われた事がありました。  雨だけならまだしも、隠れる場所の少ない平地で、頭の上で「ドッカン!」「ピッシャン!」と雷が鳴っていたのでは、生きた心地もせず… (「関東」の北に位置する我が県と、西隣りの県は、雷が多い事で知られており…実際、たまに『落雷』で、人的被害も出たりします)。  そこで、ポツンとある、空き店舗の軒先で『雨宿り』をしていると… 「ピシャ!」  一瞬、あたりの景色が「ホワイト・アウト」するほどの『稲妻(いなずま)』。と同時に… 『アッ!』  瞬間…左から右に…両足に電気が駆け抜けました。きっと、近くに落ちたのでしょう。見れば足(もと)には、足首近くまで()かるくらいの水溜り。 (「雷に打たれて死ぬ時は、(自分では)ソレとは気づかない」と言いますが…自分の経験から申しますと、『アッ!』と思うくらいの間は、ありそうです)。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加