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(特に伝染病の予防のために、戦後、かの「北里柴三郎」先生も、家庭でネコを飼う事を奨励なさった)。
かつて、もっと「ネズミ」の被害が多かった頃は、「賄い」をつけてでも、「用心棒」のニャンコ先生のお世話になったわけだ。
(ロシアの「エルミタージュ美術館」は、今でも夜間、ネズミ被害防止のため、ネコを放し飼いにしていると言う)。
犬が臭いをつけて回るなんて、天敵がいなくなった状況下で、飼い慣らされてしまった証拠なのだろうが…それにひきかえネコは、ちゃんとトイレの穴を掘る。
(犬の“マーキング”の反対で、「臭い消し」のためなのだろう。野生界では、臭いを放つなんて、敵に自分の存在を気取られ不利になるのは明白だ)。
誰に教わるでもなく、そんな行動をとるネコちゃんたち。
『きっとそういうプログラムが、本能に組み込まれてるんだろう』と、ボクはずっと思ってたのだけど…
『たいへんだ~!』
自分で、どうこうしようという気は、まったく無いようだ。でも…
『まあいいか』
なにしろ、ネコのもうひとつの仕事は…
(最近では、こちらの方が重要なのですが)。
「可愛がられること」なのだから…。
そんな「ムク毛のニャン」だったが、やっぱり男の子。年頃になった秋口に、旅に出たきりになってしまった。
フケたネコのオスが「家出」同然になる事は、よく知られた事だが…たとえば「お猿」。成長すると、メスは群れに残るが、オスは出て行く『母系社会』なんだそうだ。
(「チンパンジー」と近縁の『人類』も、「もともとは、そうだったろう」という説があり…それが、「(実は高貴な生まれの)流れ者が、虐げられていた民の娘と恋に落ち、やがて皆を率いて、圧政を強いていた独裁者を打ち倒す」といった「英雄譚」…古くは『アーサー王伝説』や、近々では『スターウォーズ』などの原型なんだそうだ)。
もしかするとそれは案外、人間界でよく耳にする「お父さんのパンツといっしょに洗濯しないで!」などといった事が、真の原因かも?。
(もちろん、何事にも、例外はあるだろうが…きっと「近親相姦」防止のため、これも本能に書きこまれているのだろう)。
だから、「外婚」を信奉する女性が、意外とたくさん存在するのだろう。
(これに関しては、遺伝子に組み込まれた本能「血が濃くなりすぎて、エラーが出るのを防ぐ」といった事にも、起因しているのだろうと思っている)。
親の『子離れ』については、「ライオンは、我が子を崖から突き落とす」とまではいかないものの、「それ的光景」を目撃した事がありますが…それはまた、別の機会に。
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