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ああ、どうしたことでしょう
あまりにも抵抗されたので力加減が出来ませんでした
目の前には灰色のゼリーみたいな脳味噌が散らばっている
こんな首を持って行ったところでご主人様は喜ばない
「どう言い訳しましょうか」
帰って報告してみればご主人様は案の定機嫌を悪くなさいました
「あの子の首は楽しみにしてたのにっ」
「申し訳ありません」
「つまんなーい」
手にとり遊んでいた首を放り投げてご主人様はベッドにダイブする
さて、どうしたものか
暫し考えているとご主人様はにっこりと微笑んで、わたしの首に、手に、枷をつける
「アリスごっこをしましょ」
ああ、またあの遊びか
ご主人様がアリスで
わたしが白兎
アリスごっこという名の鬼ごっこ
わたしが捕まれば目玉を奪われる
すぐに再生するからいいものの、えぐられる時はやはり痛い
「よーい、どん!」
ご主人様の声にわたしは部屋を飛び出す
鬼ごっこらしく10秒数えながらご主人様は言った
「捕まえたらアンタの首をもらうから」
自分の首とご対面?
それは少し嫌な気がする
白兎よさぁ逃げろ
地獄の果てまでさぁ逃げろ
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