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「気に入らない子がいるの」
かなり増えた級友たちの首に囲まれながら、ご主人様はまた唐突に言った
「今度は何がありました?」
「ドッチボールで私の足に当てたのよ!」
わたしはご主人様の足を見るが、赤くも青くもなっていない
軽く当てられた程度だろう
「それでは、また首を――」
「ちょっと待って」
取ってきますか、と伺う前にご主人様はアリスごっこの時に着ていた血まみれの白いロリータに着替えはじめる
「今日は私が殺したい気分なの」
ご主人様の気まぐれがはじまった
ザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
ザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
ザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
「きゃははははっ」
ザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッザクッ
ご主人様は飽きもせずに先ほどから同じ行為に耽っている
首から上が綺麗ならいいらしく、胴体に何度も何度もカッターをつきたてる
腹から血が溢れ、肉が削げ、腸がでて、そこから汚物が溢れてももつきたてるのをやめない
「ご主人様、そろそろ帰宅なさらないと」
「そうね。パパが帰ってきちゃうわ」
ご主人様は満足したらしく、わたしに「首を持って帰ってきてよ!?」と言うと、先にご帰宅なさいました
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