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本当はあの時悔しかったんだ
悲しくて、泣きたくて…
でも泣いたら
その現実を受け入れてしまうことになりそうで
だから、わざと感じないようにしてたんだ
あの時から止まっていたわたしの時
―動き出す
さぁ 行こう
飛び立つ鳥のように
風を切って進もう あの空の
沸き立つ雲の彼方へ
悲しいときは 大地に顔をつけて
思いっきり泣けばいい
涙は枯れても
時の流れは 止まることはないから
夜が明ければ朝が
冬が終われば春が来るように―
新しい世界―
春、時はせせらぎのように音を立てて流れ始める
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