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「日向、おはよーって・・・あんた、寝不足?」
登校してすぐさま。
この子は友達の友衣(ゆい)。悪気もなくデコピンをかますと“「だからあんな男やめちゃえば良いのに」”の一言。
・・・わかってるさ。
口を尖らせて席につくと、ポケット内で携帯のバイブが鳴る。
「・・・しつこっ」
どーせ、またあの彼氏だろう。
今回ばかりはもう無理。
いつも、そう思うのに。
私は都合のいい女でいてしまう。
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