二星

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「日向、おはよーって・・・あんた、寝不足?」 登校してすぐさま。 この子は友達の友衣(ゆい)。悪気もなくデコピンをかますと“「だからあんな男やめちゃえば良いのに」”の一言。 ・・・わかってるさ。 口を尖らせて席につくと、ポケット内で携帯のバイブが鳴る。 「・・・しつこっ」 どーせ、またあの彼氏だろう。 今回ばかりはもう無理。 いつも、そう思うのに。 私は都合のいい女でいてしまう。
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