プロローグ

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「はあ・・疲れたな。早く寝よう」 独り言を呟いて、ベットに寝転ぶ。日を増すごとに暑くなっていき、とてもじゃないけど体が保たれない。 「んーっ」 思い切り背伸びをして至福の一時といったところだ。携帯を開いてメールを確認する。 [受信] 悪かった。もう絶対しない。声が聞きたい。会って話せないか? 二日前、五回目の浮気が発覚した彼氏からだった。勿論、お断り・・・したい所なんだけど。 なんなの?この執着心、我ながら呆れる。 そんな事を考えながら、ふと目線が窓際に。 「・・・」 何となく、だ。ただ何となく窓際に歩み寄るとキラキラ輝く空を見上げた。 「うわー、今日は星綺麗だな。」 田舎のじいちゃん家は綺麗な星が見えたけど、普段私が住む所ではくすんだ星しか見たことがなかった気がする。 だけど・・・。 「今日は、何だか怖いくらいに綺麗だな。」 そう、呟いた時だった――――――・・・
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