Stage27

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数日後の一輝の会社 「おはようございます。」 いつも通りに出社した一輝だったが、妙に社内が慌ただしかった。 「あっ!小島くんも来たか」 「部長?何かあったんですか?」 「今朝、専務が来るらしいんだ」 「専務が来るだけで、何故、こんなにバタバタしてるんですか?」 「多分、例の話が決まったんじゃないかって噂なんだ」 「例の話?」 すると、後輩の山田が来た 「小島さん、おはようございます。小島さんは、どうしますか?」 「何の話だよ」 「小島さんは、聞いてないんですか?」 すると、部長が 「まぁ、山田、まだ決まった訳じゃない」 「部長?何があったんですか?」 すると、専務が事務所に現れた 「おはようございます。すいませんが朝礼をしますので全員集めて下さい。」 専務の指示で全員が集まった。 「おはようございます。」 すると、専務が話をはじめた。 「皆さん、おはようございます。 今日は、大事な話がありますので忙しい朝の時間にすいません。 本社の会議で決まった事をお伝えします。 前々から、出ていた話が決まりました。 我が田中物流は、来月より大手物流会社のグループ傘下に入る事になりました。 したがって、この営業所は来月より閉鎖になります。 今いる事務職の方は、すべて小林運輸の営業所へ移動となります。 また、ドライバーの方は、小林運輸の長距離部門へ移動となります。 しかし、ながら新たな部署での仕事になりますので、今月付けで退社されるのも結構です。 退社される方には、本来の退職金より5割増しになります。 実に残念な話ですか、この不景気の中、独自での会社存続が難しいと考えた社長以下、役員の決断です。 皆さんの雇用を考えての決断ですので、良く考えてください。」 なんて事だ!長年働いていた会社が閉鎖する事になった。 さて、一輝は、どうするのか?
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