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しかし、結衣と一輝は長くは続かなかった、ある意味、結衣のハシカみたいなもので半年で終わった。
別れたと言うよりは、普通の友達になったと言う感じだった。
その直後だった、一輝が沢田哲平とのバトルでハチロクを潰したのは。
その3年後、高校を卒業した結衣が短大生となり一輝のいるスタンドの本店にバイトに入ったが、直ぐに辞めたのだ
この頃、一輝はランタボで復帰をしていた。
そして、圭一は整備士となり日産に入ったのだ。
一足先に免許を取った圭一は、赤いS13シルビアを買い、良くスタンドに来ていた。
「おっ!圭一、S13か!K'sか?」
「マジ速いッスよ!今度、峠に行きますよ!ランタボに負けませんよ!そう言えば親友がR31のGTS-R買いましたよ!」
「GTS-Rか!仕様?」
「いや、本物ですよ。俺が見つけてあげたんですよ」
すると、そこにFZ-Rに乗った結衣が。
「あっ!圭一くんシルビア買ったんだ!」
「結衣ちゃん!まだ単車乗ってるんかよ、早く免許取れよ」
結衣は、走り去った
「小島さん?まだ結衣と?」
「とっくに別れたよ!前はウチのバイトのNSRに乗っていた誠と付き合っていたが、どうしたかな?」
この頃の結衣は、誠と仲良くなり付き合うが、友達以上には慣れなくて、誠がバイトを辞めた時点で終わっていたのだ。
その後、しばらくして、結衣がFZ-Rでスタンドにガソリンを入れに来た。「いらっしゃいませ!」
「マサくん、最近、一輝くん見ないけど?」
「あぁ、一輝先輩は、先月付けで会社を辞めたよ」
「一輝くん、辞めたんだ」
「今は、何してるのかな?ガソリンも入れに来ないから地元で仕事してるんじゃないかな?」
一輝がスタンドを辞めた事で、結衣の心のバランスが崩れたのだ。
一輝とは、既に終わっているのに、近くに一輝が居るという、気持ちが結衣には心地よかったが、結衣の前から一輝は消えたのだ。
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