32人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、一輝は走り屋も引退した。
そして、新たな世代が峠に現れた。
それが、圭一、和也、黒崎などの世代である。
一輝は、伝説の走り屋となっていた。
しかし、一輝のタイムを抜ける奴は、いなかった。
木村圭一、仲村和也、水野進一郎は走り屋仲間だった。
圭一はS13シルビア、和也はR31RSターボ、進一郎はZ32に乗っていた。
3人は、工業高校の同級生だった。
当時の峠は、まだタイムで競っていたが、誰ひとり一輝のタイムを抜く者はいなかった。
そんな、ある日、峠に新たな勢力が現れたチームスパイラルを名乗る連中が現れ始めた。
そのリーダー格だったのが黒崎拓也だった。
圭一と拓也は、中学時代からの親友だったが、最近、拓也が妙な動きを始めている事を知った圭一は、あまり拓也と関わらない事にしていたが、遂に拓也が頭角を表しはじめた。
そして峠にて
「なぁ、もうタイムに拘るのは辞めないか?誰も小島さんのタイムを抜けないんだ!バトルて勝負するってのは、どうだ?」
拓也が公言し始めた
すると、圭一が
「拓也!バトルなんてダメだ!俺は一輝さんのタイムを抜きたくて走っているんだ!今更、バトルなんて出来るかよ」
すると、黒崎が
「じゃあ、お前ら、だけタイムを計ってろよ!今はバトルの時代だぜ!知ってるだろう、この風折峠にも、よそから来た連中に好き放題に走られてるんだぞ」
すると圭一は
「拓也の気持ちも分かるが、バトルは危険だ、タイムなら相手が無いけどバトルだと、そのうち事故が続出するぜ」
しかし、拓也は
「なんだよ!圭一!怖気付きやがって、悪いがお前とは親友でも何でもナイ!まして、お前のシルビアなんて俺の敵じゃないぜ」
この日から圭一と拓也は、絶縁となった。
最初のコメントを投稿しよう!