Stage26

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ギャギャー!ガシャーン! 「オイ!誰かが事故ったぞ!」 走っていたのは拓也と他のチームの奴だった。 「テメー!ふざけるな!コーナーで幅寄せするなんて」 「幅寄せ?バカかよ!コーナリングで膨らんだだけだよ!そっちこそ、モタモタ走ってるからだ!」 その光景を見ていた圭一たちが話に入った。 「拓也!今のは、お前が悪いぜ!」 「圭一!関係ない奴は、引っ込んでろ!」 「拓也!バトルは辞めろよ!速さを競うならタイムを計れば良い!」 「オイ!行くぞ!それと圭一!そろそろ小島は忘れろよ!あんなタイムに拘るのは!そのうち本当に死ぬぞ!あんなバカみたいなタイム抜ける訳ないぞ、小島は関東最速だったんだ!お前なんが抜けるタイムじゃない」 「関東最速!」 そして、拓也たちは、引き上げて行った。 この日から、拓也は悪霊と呼ばれはじめた。 そして、圭一は毎晩、何かに取り憑かれたかの様に峠に現れた。 そして、進一郎や和也は結婚し引退を決めた。 そして、結衣にも新たな命が! 「えっ!本当かよ」 「うん、今日、病院に行って来たの3ヶ月だって」 結衣は、嬉しそうに話した 「とりあえず、籍は居れよう。 式は、、」 「圭一、無理しなくて良いよ。 だから、もう走り屋は辞めようよ」 「もう少し待ってくれ!アイツを潰すまでは?」 「アイツ?」 「あぁ、悪霊って言われてる奴だ!」 「そんなの辞めなよ!もう、いいじゃん和也くんも、進一郎くんも辞めたじゃない」 「あ、アイツらは関係ないんだ!」 「圭一!子供が生まれるんだよ」 「もう少しだけ!」 そして、あの夜、峠に圭一と拓也が居た。 「圭一!聞いたぞ!お前、俺を潰すだと!」 「拓也、悪かった!違うんだ、本当は結衣に小島さんのタイムを抜くまでとは言えなかったんだ」 「圭一!お前、結婚するんだろ! もう降りろよ!」 「ダメだ!結衣の気持ちの中には、今でも一輝さんが居るんだよ!わかるんだよ」 「圭一こそ、小島が吹っ切れてないんだろ!これは親友として言うんだ、もう降りろ!」 「雨か!いい夜だぜ!」 圭一は、シルビアを走らせた キュキュキュキュ! 「待て!圭一!」 拓也は、圭一を追った! 「圭一!そんな気持ちで走るな!」 全開走行するシルビア! ギャギャギャギャ! シルビアの挙動が、かなり不安定だった。 「圭一!!」 ※随分と長い回想シーンを、読んでいただきありがとうございました。
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