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そんなことを少し考えつつも、こちらを見下している女子を見上げると俺の視線の先にはえもいわれぬような光景が……目前に伸びる色白の足その先には白地に青のライン……あれは伝説の!!
縞パン!?
や、ヤバい。初めて本物見たなどと興奮している状況じゃなかった。
今の俺の視線に気付かれれば間違いなく俺は……
D・E・A・T・H
しかし、男の性の哀しきかな視線を外すことができない。
「ねぇ、ちょっと生きてるよね?……っ!?」
しまった。
ついに俺の視線に気付いた女子はサッと頬を赤らめてスカートを押さえる。そして……
「死ねッ!!」
ガスッ!!
再び腹部にえぐるような、先ほどより遥かに強い衝撃と共に壁に叩きつけられる。
「つ、次からは前見て歩け!!」
女子はそう言い残して去って行った。
いつもと何ら変わりのない朝、俺の何故か痛む全身を無理に起き上がらせた。
ん?
部屋の様子がいつもと違う。
俺はベッドの周りにカーテンなんてつけてなかった。
だとすればここは……保健室?
「気がついたようだね?」
聞き慣れた声にその方向を見るとクラスメイトの多那賀結羽が壁にもたれて立っていた。
「気がついた?ってかなんで学校に……」
「ほぉ……覚えてない。これは面白い。あんな面白いことになってたのに覚えていないと……」
結羽は笑いを押し込めるように手を口に当ててそう言った。
「覚えてないならいいよ。俺的に明日からが楽しみだけどね」
「いったい何があったんだよ?」
「まぁ、自ずと思い出すさ。親切ついでに教えてやると今は六限終了五分前だ」
結羽はそう言い残すとサッと保健室を出て行った。
面白いこと?結羽が面白いというからには俺自信にとってはあんまり愉快じゃないことだろう。
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