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定時に会社を出て、彼の待つ駐車場へ向かう。早く会うために、ちょっと小走り。
「お待たせ」
彼の肌に夕日が反射してキレイ……。
普段はちょっと冷たい雰囲気だけど、夕日をバックにするとこんなにも温かい雰囲気になるんだな……。
そう思いながらロックを解除して乗り込み、自宅へ走る。
「今日ね、会社の食堂でにやけてたらしくて、和紗に馬鹿にされちゃった」
またもにやけながら、それでもしっかりと前を向いて運転する。
「しかも! にやけてた間にうどんすっごいのびちゃってさ、すっごいまずいの」
応える声は、ない。
「これからはうどん食べきってからにやけなきゃね!」
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