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「はぁ…はぁ…っ」
少年は走る
自分の通う校内を必死で駆け抜ける
その顔には焦りと恐怖がにじみ出ていた
沈みかけた夕日が廊下を赤く照らし少年の恐怖心をさらに煽る
「やだよぅ…助けて…っ!誰かぁあぁあ!」
助けてと大声で叫ぶも
人はだれもでてこない
まるで自分が別世界にとばされたように
教室の中
職員室等
人っ子一人いない
「なんでっ…なんでだれもいねーんだよ!!」
少年はついに泣き出した
でも走ることは消して止めなかった
†
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