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「……」
キィキィと鉄がすれるような音がする
夢斗はただ走り続けた
気づけば人気のない公園の前でたっていて
そこにあるブランコに腰掛けた
「母さんも父さんも…なんでみんな…」
今の気持ちが苦しくて
辛くて
どうしようもなく
夢斗はブランコを軽くこいだ
次第にその強さが増していく
「ちくしょうちくしょう!マジわけわかんねーよ!!」
いつの間にか叫んでいた
すると後方から「夢斗…くん?」と
透き通る綺麗な声が聞こえた
「………………」
夢斗は人がいた事に赤面する…
もしかして誰か追ってきた?と考えたが
声が聴いたことない声だった
夢斗はブランコを止めゆっくり振り返る
「………っ」
そこには
綺麗な笑顔の彼がいた
†
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