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同時刻
屋上では彼が空を見上げていた
目を瞑り
ただたっているだけ
一風が彼をかすめる
ゴォオォオと音をたて
そしてゆっくりと目をあけると
「おそいなぁ夢斗くん
キミは鬼ごっこがしたいのかなぁ~」
と口角を釣り上げた
「いいよ…のってあげる
遊びたいなら遊んであげるよ
夢斗くん…」
彼は屋上の出入り口に足を向けゆっくりと階段を降りていく
「ボクはキミの願を叶えたんだ…
絶対にニガサナイ……
夢斗クンはボクのモノーーーー
存在を知って良いのもボクだけだ…」
キミノネガイヲカナエタカラ
ボクノモノニナッテ…?
†end
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