ユメ

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夜が次第に怖くなった 段々と人影の顔があらわになったから ついに俺は…人影に話をかけてしまった。 「どうして檻をこわすんだ」と するとよくわからないけど 人影は口角を釣り上げたような感じだった 夢の俺は変わらず丸まって相手を警戒してる すると相手は 《なんで?それは君がいちばん知っているだろう?》と言った 《あぁ…僕の憎い人で愛しい人 ……もうすぐで出してあげる そしたら今度こそ……》 隙間から人影はオレに向かって手をのばした その手は真っ赤に染まっていて 傷だらけだった 「くるな!!!」 触れられる…そう思ってぎゅっと目を瞑った なにもなく 再び目を開けたとき はじめて夢の内容がかわった 今度は走ってるんだ 今の視点は俺視点か? 何かに追われてるようで 必死に走っている 向かってる先はどこ何だろう 周りは霧でわからない ただ木が沢山あるから森なんだと理解した 《まって?そこは危険》 と声が聞こえた時俺の身体はピタリと止まった そう森を駆け抜けた時俺は逃げ場を失っていたのだ 崖……これでは逃げられるわけがない ただ俺は見てるだけだから何か出来るわけでもなかった 《…よかった》 霧で声の主はわからない でも檻を壊そうとしてる人影と同一人物だと言うのは解る 声が一緒だから †
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