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「うわぁあっ!!!」
俺は飛び起きた
額から体まですでに汗で濡れている
今でもはっきりと耳に残る
あの生々しい光景
思い出しただけでもゾッとする
なんで、こんな目に遭うんだ……
「どうしろって言うんだ!毎日毎日こんな夢ばっかり」
あまりの理不尽さに切れてしまう。
夢、ただの夢なはず
なのにこんなに神経をすり減らさなきゃいけない理由は何……
《大丈夫かい?すごく青ざめているよ?》
「っ!!!?」
背後から声がする
身体は石になったように動かない。
《ほら…お話聞いて聞いてあげる
1番近くで》
黒い影が背後から伸びる
黒い手のような形が沢山出てきて
身体が壁の方に引きずり込まれた。
「……っ」
《抵抗したって無駄なのにね》
†
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