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「!!」
ビクッと身体が動き
反射で目を開けると……なぜかベットに横になっていた
周りを見回すと
カーテンからは朝の日差しが少し漏れている
「……」
見慣れた風景
ここは自分の部屋だ
額から汗が流れてくるのを肌で感じる
そしたら現実なのだろうか
さっき見ていたのも夢だったってこと?
なぜか涙がでてきた
良かった。所詮は夢……何を恐れてる
連れて行かれるって本気でそう思った。
あの檻が崩されたら、もう現実になんて帰れないって
「ほんとに……」
サァ……
風がはいってきた
窓に目線を向けるとカーテンがゆらりと風で舞っている
「開けっ放しだったのか……」
ベットから足を下ろし窓の方に足を向ける
カーテンを開けると眩しい光と
風が全身を包み込む
《あはぁ…もう、…逃がさない》
「!!!!」
例の声と共に身体が動かなくなる
《〈捕まえた〉》
†
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