召喚され

4/4
前へ
/9ページ
次へ
「巻き・・・込まれ?」と疑問形で返す双子。 疑問形で返すなぁ!!! ってか巻き込まれってなんだぁぁぁぁ!!! そう話してると岩の方で、「たぁっ」とオーラ男が岩を真っ二つに斬ってしまう。 「やはりその剣を扱えるのは勇者さまだけですね」とオーラ男こと、勇者の周りでキャッキャとはしゃぐ双子。 はい無視キター!! また無視キタヨ~コレッ!! 「さぁっ!急ぎましょうっ!!魔王を倒しにっ!!!」ビシッ指を指して進もうとする。 おいおい!!流石に置いていくのは勘弁してくれよ~と思い、 「あのちょっと・・・俺はどうしたら・・」尋ねる 「・・・あ、えっと・・・帰ってください。 お疲れ様でーす」と双子は困ったように応えた。 「あの・・・どうやって・・・」 「・・・さ、さぁ!!早く魔王を!勇者様!!」と勇者の手をグイグイ引っ張って行ってしまう。 無視か!!! 俺を無視か!!!! こうなったら俺が・・・魔王を倒して・・・真の勇者に・・・ いや・・・RPGでは必ず裏ボスが居る・・・ような気がする・・・。 魔王を倒して、俺がその座を奪って新たな魔王に・・・? いや・・・もしかすると俺は魔王になる為に召喚されたのか? あった気がするぞっ!!! 魔王になる為に召喚される物語が!!!! 良し!!! 俺がそのうち魔王になってやる!!! そんな野望を内に秘め・・・ とりあえず、勇者たちを追いかける。 痛めた腰をかばいながら・・・。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加