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「あぁ~も~廊下も全部足跡ついてんじゃん・・・誰が掃除すると思ってんの?」
掃除? 魔王なのに?
「魔王め! 今日がお前の命日だ!!」と双子が話す。
「あ゛っ!!」と鋭い眼光を双子に浴びせる魔王。
「ヒッ~」と勇者の後ろに慌てて隠れる双子。
「ったく・・・何かと思えば、お前ら国王んとこのバカ王女じゃねぇか・・・」
バカ王女?
ふむ・・・そんな気はしていました。
「だっ黙れ! 魔王っ勇者様がお前を倒すんだぞ!!」と怯えながらも双子は言い返す。
「勇者さまって・・・あ~・・・ちょっと、マジで勇者オーラ出してんじゃん・・・」
「あの・・・あなたは・・・倒されるほどの何かをしているようには見えないんですが・・・」と勇者が弱気なことを言いやがる。
ダメだコイツ・・・俺が・・・俺が何とかしないと・・・・。
「魔王!! お前はこの真の魔王となる俺が倒してやる!! この世界を手に入れるのはこの俺だ!!!」
俺はこれでもかっ!! ってくらいにビシッと決めてやったぜ!!
・・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・すみません・・・音をください。
・・・沈黙ってさ・・・もう、イジメだと思うんだよね?
「・・・何コイツ? バカなの?」魔王が沈黙を破る。
すみません。言葉の暴力もイジメでした。
「お、お前魔王だろ?・・・世界を手に入れるとか・・・人を殺したり・・・」
「何それ? 魔王差別?」
え? 差別って・・・?
「うわ~出たよ~・・・魔王ってだけでも~悪って決めつけ?
それって差別だよね? 世界を手に?
何それ? いつの時代の魔王?」
え?魔王の行動に時代とかあんの?
「うわ~黙っちゃったよ・・・そこの勇者はしっかりと状況確認しようとしてるのにな~。な~?」と勇者に同意を求める魔王。
「えぇ~まぁ、人を職業で差別するのはちょっと・・・」
4人がすごく冷たい目で俺を見ている。
なぜバカ王女の双子まで俺に冷たい目を向ける!!!!!
ってか、魔王って職業なのか!!!!!
「な、ならあんたはこんなところで何してるんだ!!」俺は魔王に尋ねる。
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