向かう先は

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「・・・自宅で飯食ってるんだが・・・お前こそ人んちで土足で何してんだよ。」と魔王が言うと4人で俺をまた冷たい目で見る。 なんで俺だけなんだっ!! こいつらだって土足・・・!!!! 勇者=靴下 バカ王女双子=裸足 ちょっ・・・!!! 「えっ・・・あれ?」俺が足元を見て困惑してると・・・ 「あの・・・さっき玄関通った時に王女様たちも僕も靴脱ぎましたよ?」と勇者が応える。 さっき・・・? 何それ? いつよ!!! って、ああああああぁぁ!!! 読めない看板をチラ見したときかぁぁぁあ!!!! 「まぁいいや・・・とりあえず、お前あとで掃除な」 「・・・はい・・・」と返事するしかない俺。 「さて・・・問題はなんで勇者が召喚されてるんだ・・・?」 「あの僕が召喚されたのは何かマズいんでしょうか?」 「・・・マズイっていや~マズイんだが・・・王家の家宝である召喚の書が無ければ召喚出来ないはずなんだが・・・」と言いながらチラッとバカ王女たちを見る魔王。 王女の一人が何かを後ろに隠してるが俺には丸見えだ。 ・・・書って巻物ですか? 「お前、なんか後ろに隠してるだろ?」と魔王が王女の1人に問いかける。 巻物っぽいの隠してますよ~このコ。 「な、何も隠してないもん・・・」 嘘ついてますよ~。 「そうか・・・」と魔王は魔剣のある方へと向かう。 ちょっ・・・ この和室にどう見ても不釣り合いなその魔剣で何する気ですかぁぁ!!! と思ったが、魔王はその横にある戸棚から何かを取り出した。 「お~あったあった」と振り返り、がさごそと袋からお菓子を取り出す。 「お前らお菓子居るか?」 「欲しい!!」とバカ王女たちは応える。 「じゃぁ~両手を出せ、持てるだけくれてやる」 「うん」と二人とも両手を出した。 ・・・巻物もったまま出してますね~・・・。 「・・・やっぱりもってんじゃねぇか・・・」 「あ・・・」とバカ王女たちは声を漏らす。
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