英雄の帰還

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浮遊大陸の中央部に辿り着いたタロウ。 マグマの川から熱気が溢れる。今回の黒幕であるウルトラダークキラーは岩山に立ち尽くしタロウを見つける。 「ダークキラー!!」 タロウは空中で立ち止まり、ダークキラーに叫ぶ。 ダークキラーは黙ってタロウを見つめる。 「今度こそ私と戦え!!」 次の瞬間、ダークキラーはフっと消える。 だがタロウは辺りを見回そうとはしなかった。 そしてタロウはふっと後ろを振り向き、即座にストリウム光線を放つ!! 自分の真後ろにダークキラーがいたのだ。 ダークキラーはストリウム光線を右腕でなぎ払うかの様に相殺する。 「1つ聞きたい、お前は何故私だけを狙う?お前の中に、ウルトラ戦士達が倒した怪獣達の怨念が宿っている事はわかる!!…怪獣達の魂がお前に教えたのかどうかはわからん…。…私は今まで自分がウルトラ兄弟最強だとは思った事ない…」 「だからだ…」 ダークキラーは左手で素早いパンチをタロウに繰り出すがタロウをそれを右手で受け止める。 「最強である貴様を…潰す。それを果たす事で、私の中の怪獣達の魂は報われる。」 タロウはダークキラーの手を振り払う。「怪獣達を各惑星に放ったのは、私と貴様の戦いに他のウルトラ戦士が邪魔させないためだ…」 「馬鹿な事を…!!」 タロウはダークキラーに言い放つ。 「私を倒したいのなら、仲間達まで巻き込むな!!」 「…話は終わりだ。」 ダークキラーが呟く。 「行くぞ…」 その瞬間、ダークキラーは尋常じゃない速さでタロウの腹を拳で殴りつけた… 体勢を立て直せないタロウは一気に落下し、タロウがぶつかった岩山は崩れ落ちる。 「食らえ!!キラークラスター!!」 ダークキラーの放った無数の光弾がタロウを容赦なく攻撃する…
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