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タロウは立ち尽くす。
「無事で良かった…」
ゾフィーがタロウの身を案じる。
「助けて頂き感謝しています…。しかし、奴は一体何者なのですか…!?」
タロウが兄達に聞く。
「タイラントと同じ、我々ウルトラ戦士が倒した宇宙人と怪獣達の怨念が集まって誕生した邪悪な存在。ウルトラダークキラー…」
ウルトラマンが説明する。
「奴は怪獣墓場から怪獣達を蘇らせ、自分だけの軍団を作った。奴は我々ウルトラ戦士に勝負を申し込むつもりの様だ」セブンが答える。
「ウルトラダークキラーには、怪獣達の怨念が宿っている。怪獣達の心に呼応し、我々に復讐心を抱いているのだ。」
ゾフィーが言った。
「特に、奴はお前に勝負を申し込んだ。」
「なっ…何故…!?」ゾフィーの言葉でタロウが戸惑う。
「今の戦いでお前がウルトラ兄弟最強の戦士だと悟ったのだろう。だが、まだハッキリとした理由がわからん」
セブンが言う。
その時、空にウルトラサインが表れる。
4人はそれに気付いた。
「エース兄さんからのウルトラサイン…」
タロウが言った。
“ウルトラダークキラー同様のマイナスエネルギーを確認!!怪獣墓場です!!”
「怪獣墓場…」
セブンが呟く。
「タロウ、お前が行くのだ!!」
ゾフィーがタロウに言った。
「奴を止めるんだ!!」
ウルトラマンが話す。
「はい…!!」
そしてタロウは兄達に背を向け、走り出す。
「タァー!!」
タロウは飛びだった。
ゾフィー達は弟を信じ、見送る。「頼んだぞ、タロウ!!」
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