水と月

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思い出にふけっていたら、だいぶ長湯になってしまっていた。 ルナを待たせてるのにと苦笑し、冷蔵庫にしまって置いた箱と酎ハイを持ち、自室に向かう。 ヤバい…緊張してきた 扉の前で高鳴る鼓動 いつもそうだ………… なんでこんなに焦がれてしまうのか、ルナへの気持ちを認めてから、俺はずっとこんな調子だ。 「ルナ、お待たせ。」 部屋に入ると、ルナが満面の笑みで迎えてくれた。 ほっぽった仕事の荷物を片付けて、ルナとの間にスペースをつくり、一緒に腰かける。冷蔵庫から持ってきた箱をあけ、ワンホールのケーキを取り出し、酎ハイで乾杯。 「今日は大切な記念日だから用意しといたんだ、ビックリした?」 ルナがニコニコと笑う。
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