0人が本棚に入れています
本棚に追加
まー、そうなるよね。
わかっちゃいたよ、自分の気持ちを認めてから、俺だって最初は否定したかったもの。
弟の核心をついた質問に
「そうだよ、今日はルナへの気持ちを認めた記念日なんだから邪魔しないで」
とだけ答え、弟に合った視線をルナへ向ける。お構いなしに横やりがはいる。
「…ケーキ、1人で食べるの?」
「ルナと食べるの」
「……、1人だよね」
「違う!!ルナと!!」
「…屁理屈たてんな、変態ナルシスト。」
ごもっともで、事実を的確な言葉でいただきアザース!!じゃなくて
「うるさーい!!俺にとったら鏡の中の俺がルナなの!!このトキメキとめらんないの、恋なの、わかんないの?邪魔しないでよ」
「全然わかんないよ、てか兄貴が変態なんて俺ヤダよー!!」
泣き出しそうな表情の弟が、大声で叫ぶもんだから、家族中起き出して俺に詰め寄り、ケーキを根こそぎ食べられた。
あぁ、やっぱり
ルナとの恋は前途多難、障害がつきものだ。でも、止められないこの気持ち。
きっと明日もルナを想って焦がれてしまうのだろうな。
おわり
最初のコメントを投稿しよう!