水と月

6/17
前へ
/17ページ
次へ
そんな会社で1日の大半を過ごす。 普段なら、同僚達と話したり、規定時間に試合をしたりして、余裕を持って仕事に励む。 しかし今日だけは、同僚達の相手をしていられない、ルナに約束したことを念頭において、仕事を片づけていった。 夕方、日が傾き始める。 思ってたより早く自分の仕事を終わらせられ、これなら充分な時間に家に着くな、と時計を確認した。固まっていた背筋を伸ばし、ついあくびがでる。 これがマズかった。 「水…」 ドS上司…女帝が話しかけてきた。 「なんでしょうか?」 イヤな予感しかしない。 「弄びたりない…」 「へ?」 やっぱりイヤな予感しかしない。 「仕事終わったの?」 「はい、終わったんで今日はこれ…」 かぶり気味に女帝は言い放つ。 「よし!!みんな水に仕事押し付けて早く帰るよ!!」 …………。 ウソだろ…!?
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加