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部屋に入るなり、手荷物を放し、ルナに駆け寄る。電気がついていない部屋。
「こんな暗いところで、待たせてごめんね。今電気つけるね」
明るい光が部屋全体を照らす。目の前にルナが待ちわびたように立っている。
「朝…、約束したのにごめんな。女帝に仕事押し付けられて、本当は約束通り早く帰ってこれたはずなんだけど……」
なんだか申し訳なくって、言い訳のように言葉ん並べてしまう。ルナがそんな俺を真っ直ぐみる。
こんなことを言うつもりでいたんじゃない、頭を振って落ち着こうとする俺に、ルナは優しく顔を横に振る。
そんな大したことじゃない、とでも言うようにルナがそう微笑むから、俺も顔がほころぶ。
「先にご飯とお風呂を済ませてくるね、そしたらゆっくりしよ」
そう伝え、ルナに軽くキスを残して部屋を出た。
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