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夏休みに入り、学校で会うこともなくなっていたが、私たちは毎朝二人と『エス』の散歩を楽しんでいた。
朝早いのと、川沿いの為か、心地よい風が吹いていた。
川沿いにある、雑木林の中を散歩するのがいつものコース。
どちらからともなく、いつの間にか手をつなぎながら、この平穏な朝の散歩を楽しんでいた。
時には、川の近くまだ降りてみたり、木々の囁きを聞いてみたり、夏休みの宿題の話をしたりと、穏やかに夏休みが過ぎていった。
自然に付き合うようになっていた。
これは今からあることの序章に過ぎないことを知ることもなく、幼いながらもお互いのことを想い合っていた。
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