狂気にまみれた私。

*歪友情*朝桐 友恵

翌日。
いつものように満員電車に揺られて学校へ向かう。

もちろん、昨日お揃いで買ったブレスレットを付けて。

サラリーマン達に押し潰されてる為、少し息苦しい。

「次は終点ー、○○駅ー、○○駅ー」

やっと降りる駅だ。

電車が駅のホームに着き、プシューと音を立てて出入口のドアが開く。

と、同時に終点の為、どっと降りる人達の流れに巻き込まれる。

もう少しでドアから出れると思ったその時

まだ降りてる人がいるのにも関わらず、席に座りたいがために電車に乗り込んでくるサラリーマンが一人。

そのサラリーマンがあたしの横に人を掻き分けて通り過ぎようとした時、

左手に付けたブレスレットが引っ張られる感覚がした。