Ⅱ、路傍の石

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現在から考えると 馬鹿な事をしてしまったと思う。 無視して帰路につけばよかったものを 我ながら何を考えていたのか 僕は老女の生死を確かめる為に 彼女の伏している顔を 覗きこんでみた。 (おそらく咄嗟の事だったので 思考が一時的に麻痺していたのだろう) うまい具合に擦り傷だらけの顔をこちらに向けている。 髪に混ざる白髪と 皺の数から60~80歳くらいだろうか? (老人の年齢は解りにくい) 息をしているか確かめようと 彼女の口元に手を伸ばしかけた時、 閉じられていた目蓋が僅かに震えると ゆっくりとその瞳を露にし 僕の眼を弱々しいながらも 見詰め返してきた。 !?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
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