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気付けば時計の表示は始業三十分前。
僕の家から学校までは
徒歩で二十分は掛かる。
いつもは始業十分前には教室にいる。
変化のない平穏な日常を送るには
スケジュールの狂いなど
あってはならない。
ましてや遅刻や欠席などという
目立つ行為は言語道断。
僕は急いで飛び起きると
一分弱で着替えを済ませ
洗顔、朝食を割愛し
(この僅かなスケジュール変更さえ不愉快極まりなかった)
まだ眠っている両親に
心の中で罵声を浴びせながら
全速力で家を飛び出した。
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