Ⅰ、初めての……

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そして昼休み…… 僕はAとの約束通り 掃除の時以外には ほとんど生徒が近付かない 校舎裏の焼却炉に来ていた。 いつもならこの時間は 何も考えずに窓から校庭を ボ~ッと眺めているという至福の時間だったはずなのに 何でこんな羽目になったのかと思うと 気分が悪くなりすぎて 吐き気まで催してきた。 おまけにAのヤツは なかなか現れない。 朝もそうだが、どうすればここまでルーズになれるのだろう? 時間にルーズなヤツは 生き方もルーズだ。 きっと彼らには 毎日を規則正しく 淡々と過ごす事の幸福など 一生懸かっても理解などできないのだろう。 そう考えると 少しだけだが憐れみを感じないワケでもない。 「何だよ、こんなキッタネー所に呼び出して?」 僕の物思いは 不満げなAの問いかけにより 打ち切られた。
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