464人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねーねー。これ、誰だろね?」
リビングのL形ソファ、その東側に位置する肘掛けがある端っこ
──僕の定位置。テレビが良く見えて、コンセントが直ぐ脇に有る特等席。故に、隙あらば長女が座る……生意気に!!──で、長女を威嚇しながらくつろいでいると、パタパタと女房がキッチンからやって来た。
自分の携帯を手にしながら。
「アドレスを変えましたって連絡のメールなんだけどさぁ、見覚えの無いアドレスなんだよね~」
うん。アドレスを変えたんなら、
見覚え無くて当たり前じゃね?
「しかもさ、名前書き忘れてるのよ、この人~。だから、本当に誰だか分からなくてさ~」
ふうん。
悪いけど、興味無いなぁ。
「でね、もっと変なのが、本文に変なアドレスが貼ってあるの~
怪しいから、アドレスはクリックしなかったけど、『私はティナ子だけどアナタは誰ですか?』って返信しといた~」
ふうん。
…………うん?
最初のコメントを投稿しよう!