第1話

11/24
前へ
/312ページ
次へ
-??? SIDE- ---グチュリ 生々しい音がする。 『ウ…ウウウ…』 歩く度に、グチュリ、グチュリと音がする。 『ウ……アアアアアアアアアアアアッッッ!!!!』 そして………ドロドロとした体が、蛹のように剥け、中からはっきりした姿が現れた。 どこか、バッタのような姿をしている 『…ヒ…ヒヒヒ…コレデ…コレデヤツヲ………ハハハハハハハハハハハハハ!!!!』 “バッタ・エモーショナル”は、跳ぶ。 一気にビルの屋上へ着く。 『マズハ試シに…周りのヤツラを殺ストすルか…!!』 また、人間離れした脚力で町を巡る。 『フフッ…久々にしては上出来かな?』 先ほどバッタ・Eがいたビルに、青年がいた。 『オイ…そろそろ戻るぞ、“グラッド”。』 青年の近くに、柄の悪い男が立っていた。 『えー…せっかく久々の行動で喜んでたのに…ね、もうちょっとだけお願い、“アングリー”。』 グラッドと呼ばれる青年がアングリーと呼ばれる男に頼み事をする 『黙れ…キレるぞ?』 『おっと…君は怒らせると怖いんだった。 じゃあ、行こうか。』 二人は、その場から消える。
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加