第1話

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ーAKIRA SIDEー     「あぁー…いてぇ。」 数分後…そこに立っていたのは輝ただ一人だった。 「ガフッ…てめぇ…覚えてろ…この借りは必ず」 「いや、返さなくていいよ。めんどくさいし。」 「このッ………ガクッ」 神崎は気を失ったようだ。 「ふぅ…ん?」 輝が耳に聞こえたのは、サイレンの音。 「あ、そうだ救急車呼んだんだった…退散!!」 輝は、その場を素早く去る。 ------- 「おーまた派手にやったなあ輝。」 「おうよ。」 「今回も“二宮”絡みのやつか…」 輝は、二人の男とレストランにいた。 「しかし、お前ケンカばっかりして大丈夫か?」 『祭 信也』<マツリ シンヤ> 小学校からの輝の親友。 輝のケンカ絡みの件は大抵の確率で悪い流れに巻き込まれる。 「バァカ、いっつもじゃねえだろ?俺は意味の無えケンカはしねえよ。」 輝は頼んだリンゴジュースを飲みながら言う 「…ま、何も考えないでやってるやつよりマシか。」 「お前ちょっと馬鹿にしてる?」 「気のせいだ。」 『木原 始』<キハラ ハジメ> 幼稚園からの輝の親友。 眼鏡男子のクール系。 モテる。畜生め。 「ま、これで舞のやつも安心かな。」 「どうせ『またケンカなんかしてっペチンッ』ってパターンだろ?」 「同感。」 「てめぇら…」 輝達は、いい笑顔で過ごしていた。 ---これから起こる事件を、知らずに。
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