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ーAKIRA SIDEー
「あぁー…いてぇ。」
数分後…そこに立っていたのは輝ただ一人だった。
「ガフッ…てめぇ…覚えてろ…この借りは必ず」
「いや、返さなくていいよ。めんどくさいし。」
「このッ………ガクッ」
神崎は気を失ったようだ。
「ふぅ…ん?」
輝が耳に聞こえたのは、サイレンの音。
「あ、そうだ救急車呼んだんだった…退散!!」
輝は、その場を素早く去る。
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「おーまた派手にやったなあ輝。」
「おうよ。」
「今回も“二宮”絡みのやつか…」
輝は、二人の男とレストランにいた。
「しかし、お前ケンカばっかりして大丈夫か?」
『祭 信也』<マツリ シンヤ>
小学校からの輝の親友。
輝のケンカ絡みの件は大抵の確率で悪い流れに巻き込まれる。
「バァカ、いっつもじゃねえだろ?俺は意味の無えケンカはしねえよ。」
輝は頼んだリンゴジュースを飲みながら言う
「…ま、何も考えないでやってるやつよりマシか。」
「お前ちょっと馬鹿にしてる?」
「気のせいだ。」
『木原 始』<キハラ ハジメ>
幼稚園からの輝の親友。
眼鏡男子のクール系。
モテる。畜生め。
「ま、これで舞のやつも安心かな。」
「どうせ『またケンカなんかしてっペチンッ』ってパターンだろ?」
「同感。」
「てめぇら…」
輝達は、いい笑顔で過ごしていた。
---これから起こる事件を、知らずに。
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