1話

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 そして今に至る…  時刻は7時50分。  学校に到着し、グラウンドの横にある体育倉庫の裏に回り込み、横から顧問がいるかどうか確認する。  メールには来たという内容では無かったから、微かな希望を頼りに全速力で走ったんだ、どうかまだ来てませんように!!  吉井先生「山下と姫宮と、加藤がいないな」  しかし、そこには人数確認している顧問の吉井先生がおられた。  数人いないことが分かり眉根を寄せる顧問、ここから入るには厳しい状況だった。  どうする…今からでも朝練に参加するか…このままサボってしまうか…どちらにせよ叱られるのは確実…  どうしようか悩んでいた時、こちらに近づいてくる足音が。  音のする方角的に、おそらく……吉井先生だ!!?  優希「やばい見つかる!!」  体育倉庫裏から全速力で逃げるように走った。  昇降口まで走り、追われてないか振り返るが見つかってはいないようだ…  結局サボっちゃったな…午後練習の時に呼び出されるんだろうな…  深く溜め息を吐きながら靴を履き替え教室に向かった。
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