7話

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昇降口で靴を履き替え、母を職員室に案内する。 理事長にお礼を言うために来たのだから、職員室ではなく理事長室に向かうと普通は思うのだが、今朝真琴先輩からのメールで『今日学校に着いたら職員室に行ってくれ』とのこと。 あまり詳しく書かれていなかったため、どういうことかよく分からない。 階段を上がり職員室に着く。戸を開こうと手をかけたとき、独りでに戸が開いた。 優希「!?」 真琴「ん?おお来たか」 びっくりしたぁ… 戸が開き現れたのは真琴先輩。 先輩は俺と母を確認すると、振り向いて先生を呼び出した。 真琴「淳せんせー!来ましたから行きますよ!」 中野先生「おーう」 職員室のちょうど真ん中の列の席に座っていた中野先生が、先輩の呼び出しに応じてこちらにやってくる。 相変わらずだるそうな感じの中野先生は、母と挨拶を交わすと俺のほうに向いて、こう言った。 中野先生「理事長から話を聞いていたが、姫宮お前一段と可愛くなったな~」 は? 優希「なんですか突然」 突撃訳が分からないことをおっしゃる先生を睨む。 中野先生「そんな睨むなって。正直言うとな、男の時も可愛いとは思っていたが、まさか姫宮が女になって、さらに可愛さが増すとは思わなかったからな」 !? 思わず鳥肌が立つ。男相手に何を言っているんだこいつは… 内心どん引きしていると、真琴先輩が中野先生に何か耳打ちをする。 すると先生は徐々に青ざめ焦り始めた。
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