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『Endo』
灰色雲の下
隣り歩くあなたのスピードが早過ぎて
少しずつ離れてく距離が私達を思わせた
表せば近くて、でも届かないトコロで
肌を撫でる風が今日は痛いよ
寂しく思っているのは私だけなの?
もう一度私の肩抱いてよ
優しく髪を撫でて、囁いて
「好きだよ」って言ってよ
ねぇ、離れるなんて嫌なの
足を止めて……
握る事のできない手
寒くて冷えてゆくの
あなたの温度を重ねて
強くまた握ってよ
痛いくらいにギュッて
雨色雲の下
足早に行くあなたの後を追い掛けて
悲しみともどかしさが私の事を焦らせた
「行かないで」と言えば、まだ届くのかも知れない
肌を撫でる風が今は寒いよ
胸が傷んでいるのは私だけなの?
もう一度私の事呼んでよ
優しく髪を掬って、キスをして
「愛してる」って言ってよ
ねぇ、離れるなんて嫌だよ
お願い待って……
放つ事のできない声
重く固まり落ちてゆく
あなたの温度で溶かして
私にまた聞かせて
しつこいくらいにずっと
傷む胸さすっても治らないよ
震える肩自分で抱いたって治まらないよ
何度伝う涙拭ったって止まらないよ
握る事のできない手
寒くて冷えてゆくの
あなたの温度を重ねて
強くまた握ってよ
痛いくらいにギュッて
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