4人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
『friend』
紡ぎ出した言葉は
君に届く前に落っこちた
伝えたい気持ち程上手くは伝わら無くて
もどかしい気持ちが僕を急かした
君の瞳に映る景色は全て彼奴の背中で……
僕はただの友達でとしか傍に居てやれない
こんなにずっと思ってるのに、こんなにずっと近くに居たのに
君は彼奴の隣りへと駆けて行く
その腕を掴む事さえ出来なくて
笑う君が見たいから、僕の気持ちを押し込めるよ
彼奴とでなら笑って居られると言うのなら
僕はいくらでも我慢できる
そう、思っていたのに……
こぼれ落ちた涙は
僕の目の前に落っこちた
伝えたい気持ち程上手くは伝わら無くて
もどかしい気持ちが答えを急かした
君の瞳に浮かぶ涙は全て彼奴のせいで……
僕はただの友達でとして君を抱き締めた
こんなにずっと思っているから、こんなにずっと近くに居るから
僕にしか出来ない事だと思うから
その泣きはらした顔を拭ってあげる
笑う顔が見たいから、僕は君の友達になるよ
友達でとなら笑って居られると言うのなら
僕はいくらでも我慢できる
そう、思っているんだ
君を一番に思うから僕の隣りに居てとは言わない
笑顔になれる場所を探せば良い
僕は何度でも涙を拭うから……
笑う君が見たいから、僕の気持ちを押し込めるよ
誰かとでなら笑って居られると言うのなら
僕はいくらでも我慢できる
そう、思っているから
.
最初のコメントを投稿しよう！