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『雪降る胸』
笑っていた日々
今じゃ遠く離れてった
隣りに居れば自然と手繋いでてさ
寂しくなれば電話したりさ
それが日常で当たり前になっていたんだ
”ずっとこのまま”なんて
実は一番難しい
だからこそ願うのかも知れない
だからこそ隠すのかも知れない
だからこそ恐れているのかも知れない
当たり前が当たり前でなくなる日が来るのを、誰よりも僕が……
僕は臆病だったんだ
温もりを失った手の平
まだ大丈夫、今ならもう一度
そう思うのにまだ臆病な僕が居る
空振った手は行き場を失って、ポケットへ寂しく収めた
今年も雪が降れば胸の想いも埋まるかな?
寄り添っていた日々
今じゃ遠い思い出
鳴らない携帯がやけに重たいんだ
あの頃が詰まり過ぎてるからかな
でもそれさえ暖かく感じてしまっていて
”ずっと一緒”なんて
叶わないって分かってたさ
だからこそ悔やむのかも知れない
だからこそ惜しむのかも知れない
だからこそ約束したのかも知れない
”絶対”など何処にも無いと安心していたんだ、誰よりも僕が……
僕は弱虫だったんだ
熱を帯びてきた目頭
もう大丈夫、今だから大丈夫
そう思ってたのにまだ弱虫な僕が居る
溢れ出してきた思い出達が、雪景色を霞ませた
今年も雪が降ったのに胸の想いが埋まらない
携帯震えると必ず思い出して
名前呼ばれると必ず思い出して
君と同じ名前を見ると必ず思い出して
胸を苦しめるのに、今もずっと……
温もりを失った手の平
まだ大丈夫、今ならもう一度
そう思うのにまだ臆病な僕が居る
空振った手は行き場を失って、ポケットへ寂しく収めた
今年も雪が降れば胸の想いも埋まるかな?
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