いつもと変わらぬ生活

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 その日は、何にも変わらぬ日々だと思っていたのは、俺自身だけだと気がつくのはもう少し後だった。  俺は、近くにいた関塚美琴(セキヅカ ミコト)に話し掛けた。 「なぁ、今日皆どうしたの?なんかあった?」  何気ないごく普通の質問。たが、美琴は思いもしなかった言葉を返してきた。 「ん?あなたは……誰?」  俺は、その言葉に反応出来なかった。 「もしかして、転校生!?」  その言葉にクラス内は、さっきまでの隆也の扱い方をがらりと変え、皆が寄ってくる。 転校生という、普段の生活に変化をもたらす存在に。    その時、隆也は何か普段と違う体の様子に気がついた。
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