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そして、問題の男は…
「………zzz…」
舟を漕いでいた。要するに、コックリコックリと寝に入っていたのだ。この異様な雰囲気の中、よく寝れるものだ。
それを見たメイド姿の少女が、
「起きろ。貴様、よくもお嬢様の前で……」
そう言い、何処から出したのかナイフを握り締め、男に突き付けた。
「……んぁ?……あぁ、退屈だったから寝てしまったじゃ~ん♪」
ナイフを突き付けながら、呑気な言葉を並べ立てた。その言葉を聞き、メイドの少女は怒りナイフを刺そうとしたが、
「咲夜、貴女は何をしようとしているのかしら?彼が怪しいとはいえ、招待したのよ?貴女なら、この意味がわかるわよね?」
拗ねていた少女が先程とは違う雰囲気を纏いそれを止めた。
「申し訳御座いません。」
咲夜と呼ばれた少女は、すぐ頭を下げ謝った。
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